昇給制度改悪反対、生活改善にむけた賃上げ勧告を!
=公務労組連絡会の第3次中央行動に2,500名が結集=

 夏季闘争の重要局面をむかえた22日、国公労連は、公務労組連絡会・公務共闘に 結集し、第3次中央行動を実施しました。行動では、人事院・総務庁・大蔵省への要 請行動や総決起集会、デモなどにとりくみました。

 この行動には、国公労連からは、各単組の全国上京団、長野県国公の16名をはじ め、独自で上京してきた各ブロック・県国公の代表など1,500名が結集、公務共闘・ 公務労組連絡会全体で2,500名が参加しました。

本来の役割を放棄する人事院に怒りが集中
=人事院前でロングラン要求行動を展開=

 昼休みの時間帯には、人事院前の要求行動がとりくまれました。どんよりとくも った梅雨空、東京は朝から雨模様でしたが、心配された天候もどうやら持ち直し、人 事院庁舎前の日比谷公園には、全国各地からぞくぞくと仲間が集まってきました。集 会がはじまるころには、公園の中は参加者でうずまりました。

 開会にあたって主催者あいさつした公務労組連絡会山口議長は、「参議院選挙で 国民いじめの悪政に審判がくだった。橋本行革の一環として公務員の成績主義の導入 や昇給制度の改悪がたくらまれているが、国民の審判をうけて、ただちに中止せよ」 としながら、重要局面をむかえたたたかいへの結集をよびかけました。行動にかけつ けた全労連・春闘共闘の沢中幹事の激励のあいさつがあったあと、公務労組連絡会の 山瀬事務局長から、人事院勧告をめぐる現状を中心に闘争報告がありました。

 各職場代表の決意表明では、全建労九州地本の玖村(くむら)さんから、「公務員 賃金は民間へも影響する。多くの国民と連帯してたたかいぬく」との決意がのべられ 、そのほか、全教京都や滋賀自治労連などから、人事院への怒りの発言がつづきました。

 昼休み時間をすぎて、ひきつづき、「第2部」の人事院前行動がつづけられまし た。この場での決意表明は、関東ブロックの難波議長が登壇し、「昇給制度改悪につ いて、人事院は賃下げにはならないなどと開き直っている。人事院の本来の役割を放 棄するものだ。勧告ぎりぎりまでたたかいぬく」との発言がありました。

 人事院前行動の最後に、公務労組連絡会藤田副議長(国公労連委員長)の団結ガン バロウを三唱し、最後の最後まで奮闘する決意をかためあいました。

 30万にせまる「賃金要求署名」を人事院に提出
=日比谷公会堂の総決起集会で今後のたたかいを意思統一=

 その後、3ヶ所に分かれて、大蔵省・総務庁包囲行動がとりくまれました。1,000 名をこえる国公労連の参加者は、大蔵省正門前に陣取り、要求行動をつづけました。 公務共闘福島議長の主催者あいさつ、全労連・春闘共闘の元野幹事からの激励あいさ つのあと、各単産代表の決意表明がつづきました。

 神戸から上京してきた全運輸神戸海運支部の岡本さんからは、昇給制度改悪にか かわって、「若いころの苦労がむくわれず、長年の公務員としての人生さえも否定さ れたような気持ちだ」などの職場の怒りの声を紹介しながら、今後とも職場からたた かいぬく決意がしめされました。そのほかにも、自治労連茨城、全教兵庫などからの 決意表明があり、いずれも、国民本位の政治や行政の確立をもとめる声がつづきまし た。

 中央行動の最後に、日比谷公会堂での総決起集会が開かれました。それぞれの行 動場所から集まってきた参加者で、会場のすみずみまでいっぱいにうめつくされまし た。主催者あいさつした福島議長は、「昇給制度の改悪では、連合組合もたたかいに 立ち上がった。たたかいの火をつけたのはわれわれであり、6月決着を許さなかった 運動の力で、人事院にいっそうの追撃を」と、たたかう決意が示されました。

 連帯あいさつでは、日本共産党の瀬古衆議院議員、全労連の小林議長、民間労組 を代表して医労連の坂内書記長が会場にかけつけました。また、公務労組連絡会・山 瀬事務局長からは、本日の行動で16万7千筆、累計で28万3千筆の「賃金改善署名」 を人事院に提出したことが報告され、「さまざまな攻撃を徹底的にたたきのめすため にがんばろう」とよびかけました。

 各単産代表からの決意表明では、国公労連を代表して安部副委員長が登壇し、「 国民世論とみずからの要求を結びつけ、ひきつづき対話と共同をひろげ、国民的運動 への結集をはかる。組織の総力をあげてたたかいぬく」と、短いながらも力強い決意 のこもった発言がありました。集会終了後、参加者は、雨の降るあいにくの天候とな ったなかを、銀座へのデモへ出発しました。


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