国公FAX速報 2004年4月15日《No.1509》

年金改悪法案を廃案にしよう!
★4.15行動に100万人が参加

 本日4月15日、全労連の提起する「年金スト」に全国各地で国民的共同も含め100万人以上が参加し、さまざまな行動が繰り広げられました。国公労連は、全国の拠点103か所(13日現在の計画数)をはじめ、さまざまな行動が終日繰り広げられました。全国拠点103か所の行動では、宣伝、自治体等要請、民間スト支援などが行われ、拠点以外でも職場近辺でのビラ配布などが行われました。
 全国各地のシール投票には、18時現在約890名が投票し、「政府の『年金改革法案』では不安は解消されない」が870名、「消費税増税NO!」が807名の圧倒的多数となっています(集約継続中)。また、税金の使い道は、「医療」「年金」に半数以上の方が投票しました。青森県国公は、今日1日で200筆の署名を獲得し、参加者一同充実感いっぱいの表情であったと報告が寄せられました。
 東京でも、同時並行でおこなわれた、財務・金融共同行動(国民のための財務・金融行政を求める2004共同行動、国公労連・全国税・全税関・東京国公・年金者組合・金融関係労組が参加)と合わせ、霞ヶ関、大手町を中心に、各単組本部、本省庁の組合員、東京国公や共同行動に参加する民間の仲間が参加し、終日行動を展開しました。

 8時からは大手町のNTT持株会社前で、全国で707人の組合員がストライキに決起する、通信労組のストライキ中央決起集会がおこなわれ、国公各単組から48名が参加し、近隣職場から参加した通信労組の組合員を激励しました。国公労連は堀口委員長が激励のあいさつをおこないました。12時15分からは、建交労鉄道本部のストライキ集会が新橋駅前SL広場でおこなわれ、宮垣副委員長が連帯のあいさつをおこないました。
 また、東京国公は、各単組の本省支部が年金ビラを使って霞ヶ関・大手町の本省庁の門前で早朝宣伝行動をおこないました。

 財務・金融共同行動は、財務省・金融庁に行政の民主化等を求めていますが、年金改悪を財政面から押し進め、消費税率アップをねらう財務省に対し、「年金改悪・消費税率引き上げ反対」の声を届けるために、本日の4・15年金ストに連動して行動がとりくまれました。行動は、8時30分の霞ヶ関と大手町での宣伝行動をスタートに、差別是正を求める国民生活金融公庫本店前行動、嘱託職員の雇い止め撤回を求めるAIGスター生命社前行動をおこないました。また、午前中には財務省・山本副大臣交渉と金融庁、東京国税局、全国銀行協会、日本銀行に対する要請行動もおこなわれました。

 11時からおこなわれた財務省・山本副大臣交渉には、国公労連・堀口委員長(共同行動実行委員長)他、実行委員会参加団体から12人が参加し、(1)年金改悪反対、(2)国民本位の予算編成、(3)全税関・全国税差別解消をはじめとする金融産業での労使関係の正常化などについて追及しました。弁護士でもある山本副大臣は、「年金改革はみなさんが喜ばれる政府案になる必要がある」「大臣も差別はいけないと国会で答弁している、大臣や国税庁長官と話をする」と回答しました。副大臣交渉には、日本共産党・佐々木憲昭衆議院議員が同席しました。

 霞ヶ関と大手町で財務・金融共同行動に1000人が奮闘

 12時15分からの財務省前要請行動には、午前中からの財務・金融共同行動参加者に加え、昼休みの本省庁組合員で、参加者がみるみるふくれあがりました。
 主催者を代表して、財務・金融共同行動実行委員長でもある国公労連・堀口委員長は、「今、この国の政治や財務・金融行政に求められていることは、負担に苦しむ庶民の生活を直視すること。政府の年金法案は100年安心というが、保険料アップと給付の削減以外のなにものでもない。自衛隊のイラク派兵の根拠も完全になくなっている。憲法を暮らしのすみずみまで活かすため、大きく奮闘しよう」と、本日の行動の意義をふまえてあいさつを述べました。

 国民春闘共闘代表幹事の東京地評・中山議長は、「年金改悪は、この国の今と将来を問う問題。小泉改革が増税と戦争つながることがますます明らかになってきた。このような悪政は許せない、転換を求める」、全国金融共闘の吉田議長は、「今の日本は、アメリカに従うことがたったひとつの理由になっている。小泉改革の不良債権処理は、大量失業者や金融被害をまねき、金融労働者は、解雇・賃下げ・組合つぶしなど争議がやまない。こんな悪政とたたかうため、みなさんと連帯して奮闘したい」と、それぞれ連帯のあいさつをおこないました。

 続いて、年金者組合・森委員長、全国税・小田川委員長、変額保険被害者の会・白井事務局次長と、財務省・金融庁包囲近畿大行動に参加する大阪証券労働組合仲立分会・生島副分会長がそれぞれ、決意を述べました。決議文の採択に続き、「年金改悪反対」のシュプレヒコールを唱和し、全税関・河野委員長の団結ガンバローで昼の行動を終えました。昼の財務省前への850人の参加を含め、早朝からのべ1000人が行動に参加しました。

 2000人による「年金改悪反対」の大合唱が国会に

 財務省前行動のあと、国公労連と財務・金融共同行動の主催で、日比谷公園西幸門から出発し、国会請願デモを行いました。途中、国会前で座り込みを決行する交運共闘や土建など民間単産の仲間1200人から熱いエールを得て、元気よくデモ行進を行いました。国会周辺は、デモの参加者とあわせて合計2000人による「年金改悪反対」「消費税率の引き上げ反対」「自衛隊はイラクから撤退せよ」の大合唱になりました。

 引き続き、本日最後の行動として、有楽町マリオン前から数寄屋橋にかけて、国公労連各単組や年金者組合・銀産労など200名の仲間が参加し、宣伝行動を行いました。行動では、宣伝カーの他、ハンドマイク2台を使っての訴えや、ビラ配布、署名、2カ所でのシール投票を行いました。署名は38筆を集約、シール投票では54名が投票し、年金改革政府案はNO!、消費税増税はNO!が圧倒的多数を占めました。




以上


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