国公労連の青年協・女性協が「行革シンポジウム」ひらく

 4月11日、国公労連青年協・女性協が開催した行革シンポは、12単組からの参加に加えて、自治労連、国労と国公以外の職場から107名の参加があり、大きく成功しました。
 寸劇は、全労働の前田さんの原作に、青年・女性の意見をわいわいがやがやと加えたり削ったりして、大変面白く出来上がりました。
 また各単組からの出演者も、台詞をしっかり覚えてきた役者さんと、台本片手にしながらの熱演に、会場から沢山の応援などもあり、感想文にも”非常に分かりやすい”と評判になる程でした。

(単組からの最初の発言)

 全厚生の「医薬品等の規制緩和について」では、素人には聞いたこともない言葉や、アメリカの製薬業者と厚生省役人との定期協議があること、製造物責任法の(1995・7施行)対象になる不良医薬品とは不純物混入の薬のことで、副作用は対象外になるなど、またソリブジン事件・薬害エイズによる安全対策強化('97年)で、製薬業者から行政への報告義務は出来たが、専門性が高く国民に知らせても分からないとして情報公開はしないことなどびっくりすることだらけの報告でした。

 全労働は、いま国会に提案されている”労働基準法の改悪”をはじめとする諸法制は、日本中の5400万人の労働者とその家族に対する、全面的な攻撃であること。民間の問題だけでなく、即公務員に降りかかることであり、その証拠は労基法の「女子保護」撤廃にただちに反応して、人事院規則の「女子保護」削除になったことに現れていることなど、独自で作った”TIME IS MONEY”のポロシャツなどを披露しました。

 全運輸は、すでに始まっている規制緩和や政府がやろうとしている行革・規制緩和を大きな絵で説明し、誰にでも分かりやすくなっていました。飛行機の安全点検を一人で2回するため左目1回、右目1回、合計で2回にする。バス路線の参入が自由に出来るということは、撤退も自由に出来ることになり交通弱者といわれる子どもや老人、体の不自由な人たちから、公共交通を取り上げることにもなる。また、8年前に国鉄が民営化されたことにより”儲かるところだけ”になり、いま無人駅は全国では54%、北海道ではなんと80%にまでなっていることも知らされました。

 この集会のために、運輸の職場では若者が集まってユニ−クな漫画入りイラストをたくさん作り、声援部隊も組織し、司法や労働の青年たちも、自分の単組から発言があることを知って、沢山の参加者がありました。

(フロアー発言より)

【国労】

*国鉄の民営化をするときには、「あんたたちが働かないから国鉄が赤字になるんだよ」とまで言われ、政府の狙いである”労働者と国民の分断”を身をもって経験した。政府はマスコミを使って大宣伝をした。国公の仲間はもっと国民の中にどんどん入っていくことと、このようなシンポを国民と一緒にするべきだ、国立病院の統廃合も分かりやすく、どうして国立が必要なのか国民に知らせるべきだ、ともに頑張ろう。

 以上、実行委員会で考えていた内容に近い催しになり、最後に国公労連行革対策部長の”まとめ”でしっかり締まり、やって良かった!ちょうど国会情勢にぴったりの時期になり、思った以上の成果になったのではないかと思います。
 参加された皆さん本当にありがとうございました。

トップページへ   前のページへ