悪法阻止、賃金改善、調整手当改悪阻止にむけ官民の仲間が奮闘
--国公労連が99年夏季闘争の第2次中央行動を展開----

(「国公FAX速報」1999年6月8日付)

 国公労連は6月8日、公務共闘・公務労組連絡会に結集し、99年夏季闘争における第2次中央行動にとりくみました。行動では、国会請願デモや国会前の座り込み行動、人事院への要求行動などを展開し、最後は総決起集会を開き、要求実現にむけてたたかう決意を固めあいました。
 行動には、全体で1,000名が参加、国公労連からは近畿ブロックなど各地からの上京者をふくめ500名が参加しました。

地域の共同ひろげて調整手当の改悪を断念させよう
= 国会請願デモから人事院前の要求行動へ =
 中央行動は、全労連・公務共闘などの共催による国会請願デモでスタートしました。集合場所となった日比谷公園は、真夏を思わす日差しが照りつけ、気温もぐんぐん上昇するなか、参加者は、ぞくぞくと日比谷公園に集まってきました。
 全労連の鈴木副議長の主催者あいさつのあと、各地から集まった参加者は、悪法の審議がつづく国会にむけて、怒りをこめてデモ行進をスタートさせました。
 デモ解散後には、約300名の衆参国会議員への請願行動にとりくみ、参議院議員を中心に行革署名約10万筆分を提出しました。
 これらの行動につづいて、公務労組連絡会の人事院前の要求行動に結集しました。主催者あいさつした山口副議長は、「政府は、日本の進路そのものの大転換をはかろうとしている。そのなかで、公務員労働者にも賃金や労働条件改悪の攻撃が強められている。賃金抑制や手当の切り捨てに反対して、全力でたたかいぬく」と決意をこめてのべました。
 公務労組連絡会の新堰事務局長の闘争報告では、賃金課題を中心にたたかいの現局面が報告され、低ベアによって公務員へ低賃金が強制されるなかで、「機械的に民間準拠ならば人事院はいらない。生活改善できる賃上げ勧告を要求する」とのべ、調整手当や一時金の改悪を絶対にゆるさないために、たたかいの強化をよびかけました。
 その後、3名の職場代表が決意表明し、「北海道では、年度途中で職員の賃金切り下げが強行された。根本的な原因は、ゼネコン奉仕のムダづかいにある。断固たたかいぬく」(道教組・千草さん)、「調整手当の改悪に反対し、地域の共同をひろげながら、中央へ攻めあげたい」(長崎自治労連・徳永さん)などの怒りの発言がつづきました。国公労連からは、30名の上京団で参加した近畿ブロック国公の伊藤事務局長が決意を表明し、「近畿はすべての地域で切り下げの可能性もある。組合だけでなく、当局も強く反対している。連合職場にもつたえ、共同をひろげている。全国の仲間の先頭に立ってがんばる」と力強く発言しました。

緊急の座り込み行動に120名が参加
 これらの行動と併行して、国会前の座り込み行動がとりくまれました。この行動は、行革関連法案や地方分権法案、さらには、派遣法・職安法の改悪などの重要局面にあたって、全労連・春闘共闘規模で緊急に配置されたもので、国会議員会館の前には、官民の労働組合から120名が参加しました。
 座り込み行動には、国公労連からも40名が参加し、代表して松村副委員長が発言し、中央省庁再編などに反対して、国公労働者としてたたかう決意をのべました。
 中央行動の一環として配置されたこともあり、約2時間の短い行動でしたが、悪法の成立を許さずたたかう決意をしめしました。

すべての国民と団結し、国民と共同する夏季闘争を
= 日比谷公会堂の総決起集会で決意を固めあう =
 行動の最後は、日比谷野外音楽堂の総決起集会となりました。賃金などの諸要求にくわえ、悪政阻止の課題もかかげつつ、全労連・春闘共闘規模でとりくまれました。
 主催者あいさつした公務共闘の福島議長は、「ガイドライン法の成立が強行されたが、国民の大多数は決して許してはいない。国民と団結してたたかおう。課題は多いが、国民と共同する夏にしていこう」と、職場・地域からの決起を訴えました。
 来賓としてかけつけた日本共産党の富樫練三参議院議員が、あいさつをかねて国会情勢を報告し、重要局面をむかえている行革関連法案などにかかわって、審議の現状が伝えられました。また、闘争報告では、全労連の寺間幹事、公務労組連絡会の山瀬事務局長の2人から、それぞれが担当する要求課題ごとに、情勢やたたかいの重点があきらかにされました。とくに目をひいたのは、「調整手当改悪阻止」と染め抜かれた手ぬぐいを縫いあわせた山瀬事務局長の奇抜な服装で、「調手ルック」と名づけられたその服を羽織りながらの報告には、会場からさかんな拍手が送られました。
 各単産代表の発言では、全教・自治労連などにくわえ、民間組合の運輸一般労組からも決意がのべられました。国公労連の森崎副委員長は、「行革関連法案が国民サービス切り捨てを目的にしていることが、国会審議を通してますます明らかになった。行政の大改悪を阻止するため、最後まで奮闘する」と国公労働者としての決意を明らかにしました。
 最後に、公務労組連絡会の山口議長のリードにより、参加者全員で団結ガンバロウを三唱して中央行動をしめくくりました。

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