行革関連法案・ガイドライン法案の阻止にむけ終日奮闘
--国公労連が4.16行革闘争中央行動を展開--

(「国公FAX速報」99年4月16日付)

 全労連・春闘共闘の第2次全国統一行動日となった16日、国公労連は、職場・地域の統一行動ともむすびつけて、全国からの参加者による中央行動にとりくみました。
 この行動では、総務庁前・大蔵省前の要求行動や国会議員請願デモなどを展開しました。また、全国から集約した「行革大規模署名」の第1次の提出行動をとりくみ、各単組・県国公代表が衆参の国会議員を訪問し、20万をこえる署名を手渡しました。
 行動には、各地からの上京者をふくめて国公労連全体で700名が参加、さまざまな行動で奮闘しました。


●25%の定員削減はゼッタイにゆるさん!!
--総務庁前の要求行動で国公労働者の決意をしめす--

 くもり空のもと、各地からかけつけた参加者は、中央行動のスタートとなる総務庁前に集まってきました。1月にあきらかにされた「行革関連法案大綱」では、国家公務員の25%もの定員削減がしめされ、職場からの大きな怒りの声があがっています。総務庁前の要求行動では、職場無視の定員削減計画に反対してたたかう決意をしめす行動となりました。
 午前11時からはじまった行動では、国公労連の松村副委員長が主催者あいさつし、「基本的人権をもふみにじる行革攻撃にたいして、行政の現場ではたらく労働者としてたたかおう。また、ガイドライン法案の阻止にむけて、あらゆる力の結集を」と、一日の奮闘をよびかけました。公務共闘から激励にかけつけた江尻副議長・日本医労連委員長のあいさつをうけたあと、福田書記長の闘争報告では、行革関連法案や新ガイドライン法案、さらには、労働諸法制の改悪など、緊迫した国会情勢を中心に報告があり、これらの法案の廃案にむけてたたかう決意がしめされました。
 各単組を代表して3名が決意表明し、「通産省では4千名の職員が行政からきりはなされることとなる。独立行政法人は、21世紀に禍根を残すものだ。国民世論を変えるために奮闘する」(全通産・加藤さん)、「25%のリストラ計画が強行されれば、職員が一人もいなくなる職場も想定される。行政相談活動などを通して、国民は法務行政の充実をもとめていることを実感している」(全法務・小渕さん)、「定員削減が強行されれば、交通運輸行政の縮小につながり、国民の安全にとって大きな問題だ。攻撃を阻止するため全力で奮闘する」(全運輸・浦田さん)など、職場の実態にもとづいた怒りの発言がつづきました。


●統一行動に参加する「タクシーデモ」に宣伝カーも"迷走"
--恒例の大蔵省包囲行動に1千人が参加--

 昼休みの時間帯には、毎年恒例となった「大蔵省包囲行動」が、金融関係の民間労働者や年金者組合などと共同してとりくまれました。大蔵省前の歩道には、約1,000名の仲間が結集、消費税減税、大蔵行政の民主化などを力強くうったえました。
 大蔵包囲行動では、同行動実行委員長の藤田国公労連委員長が主催者あいさつ、全労連の小林議長が連帯あいさつしました。宣伝カーの上には、全国税・全税関をはじめ、年金者組合、「金融被害者の会」などの代表が登壇、各分野でのたたかう決意がしめされました。
 おりしも、この日は霞ヶ関で自交総連の仲間が2千台の「タクシーデモ」を展開しており、おびただしい数のタクシーに行方をさえぎられ、宣伝カーの到着がおくれるハプニングもありました。
 その後、参加者は日比谷野外音楽堂に移動し、ガイドライン法案反対連絡会などがよびかけた緊急集会に結集し、集会終了後は2,800名の参加者とともに国会請願デモに出発しました。この集会では、航空機の乗員などの労組で組織している航空安全推進会議の杉江議長が連帯あいさつし、そのなかで「考え方の違いをのりこえて、ガイドライン関連法案反対の一点での結集を陸海空の労働組合によびかけた。わずか1週間で18団体が集まり、現在では20団体・34万8千人に発展している」との報告があると、会場から大きな拍手がおこりました。


●「行革」攻撃を粉砕するため県・地区国公の存在意義をかけてがんばる
--国会議員要請行動にむけて行革闘争総決起集会を開催--

 国会請願デモ解散後、国公労連の参加者は、社会文化会館に集合し、「行革闘争総決起集会」を開催しました。主催者あいさつした藤田委員長は、「関連法案の国会上程がねらわれるもと、われわれのたたかいも仕上げの段階にきている。国民にひろくうったえるほど、運動への理解はひろがることを、キャラバン行動などを通して確信できた。たたかいはこれからであり、いっそうの奮闘を」とよびかけました。
 集会では、全労連から坂内事務局長が激励にかけつけるとともに、日本共産党の松本善明衆議院議員をまねき、国会情勢の報告をうけました。松本議員からは、「ガイドライン法案に反対する声は日ごとに高まっている。国会審議の行方によっては、そのあとにひかえている行革関連法案の国会審議も困難になる条件もうまれている」など、さまざまな悪法が審議されている国会の様子がダイナミックに報告されました。
 小田川書記次長・行革闘争本部事務局長の闘争報告では、4月27日ごろに行革関連法案の閣議決定がねらわれる情勢にあることなどが報告され、5月から6月の審議のヤマ場にむけたたたかいの重点が明らかにされました。
 参加者を代表して、富山県国公の山田副議長が決意表明し、「ガイドライン法と行革をむすびつけて、地域にうったえかけることが重要だ。国民犠牲の行革の内容が理解されれば、それに賛成する人などはいない。県・地区国公の存在意義をかけてがんばりぬく」との力強い発言がありました。
 集会の最後に西田副委員長が、「統一地方選挙の前半戦の結果は、自民党の大敗北によって、地方行革推進勢力に痛打をあたえた。後半戦に全力をあげるとともに、行革闘争を力いっぱいたたかいぬこう」と閉会あいさつし、団結ガンバロウでしめくくりました。


●752名の国会議員に署名を手わたす〜「行革署名」国会議員要請行動
集会終了後、参加者は、全国から20万を超えて集約された「行革署名」を各県ごとにわりふり、各班にわかれ、地元選出議員を中心に752名の衆参の国会議員を訪問しました。議員本人と面談した班もあり、地元住民の署名を議員の目の前に積み上げ、国民本位の行政改革の実現にむけた努力を強く要請しました。
 行動参加のみなさん、大変ご苦労さまでした。今後とも、さらにがんばりましょう。


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