賃上げ要求・国民課題の実現にむけて公務労働者が奮闘
--国公労連が第2次中央行動を展開--

(「国公FAX速報」1999年3月5日付)

 国公労連は5日、公務共闘・公務労組連絡会に結集し、99年春闘の第2次中央行動にとりくみました。行動では、賃上げ要求の実現をはじめ、ガイドライン関連法案など悪法阻止の課題を中心に、人事院・総務庁要求行動や国会請願デモを展開するとともに、総決起集会で春闘のヤマ場にむけたたたかう決意を固めあいました。
 中央行動には、全体で1,000名、国公労連からは350名の仲間が参加し、奮闘しました。

 ●人事院は、せめて「代償措置」の役割だけでも果たせ
  --国会請願デモから総務庁・人事院前要求行動へ--

 中央行動は、昼休みの国会請願デモからスタートしました。開会中の第145通常国会は、新ガイドライン関連法案の審議入りがねらわれ、緊迫した情勢をむかえています。また、そのほかにも、労働者派遣法をはじめとして国民・労働者犠牲の諸悪法がめじろおしとなっており、国会にむけた行動強化がきわめて重要となっています。こうしたなか、参加者は、悪法を許さない決意をこめて、シュプレヒコールを声高くあげながら国会までデモ行進しました。
 デモ解散後は、参加者は二手にわかれて、総務庁などへの要求行動と国会議員要請行動にとりくみました。総務庁前の要求行動では、公務労組連絡会の石井副議長が主催者を代表して、「財政危機を口実として、公務員削減や賃金カットが強行されている。こうした攻撃を許さず、地方選挙に勝利して国民の願いがかなう地方政治を実現しよう」とあいさつしました。
 公務労組連絡会の新堰事務局次長の闘争報告では、99春闘をめぐる課題と情勢などがのべられ、「日本列島をゆるがすたたかいで春闘に勝利しよう」と決起をよびかけました。各単産の決意表明では、東京都教組、長崎自治労連などの代表が登壇し、国公労連からは、全港建本部の平田さんが、国民犠牲の行革に反対するとともに、平和な港をつくっていく立場から新ガイドライン関連法案阻止にむけて奮闘する決意をのべました。
 つづく人事院前の要求行動では、公務労組連絡会の山口議長が主催者あいさつし、自治体職員の賃上げ勧告凍結など、人事院勧告制度そのものが崩壊しつつある状況にくわえ、成績主義強化や調整手当の改悪など人事院の攻撃の強まりをあげ、「労働基本権剥奪の『代償措置』というのならば、人事院はせめて代償の役割だけは果たせ」と人事院に対する怒りがのべられました。
 山瀬事務局長の闘争報告では、調整手当の見直しをめぐる情勢が報告され、官民共同による運動の発展が強調されました。参加者の決意表明では、全法務本部の浅野さんから、「人事院は、単に民間準拠ではなく、主体的な役割を果たし、公務員労働者の生活実態に目をむけた勧告を出せ。調整手当の切り下げを阻止するために、公務産別に結集してたたかう」と決意がのべられました。

 ●衆参すべての議員を訪問して悪法阻止をうったえる
  --ガイドライン関連法案などで国会議員要請行動を展開--

 要求行動と並行してとりくまれた国会議員要請行動では、新ガイドライン法や行革課題で衆参すべての議員を訪問しました。行動に先立って開かれた衆議院議員面会所での集会では、はじめに国公労連の藤田委員長があいさつし、「行革闘争はいよいよ正念場をむかえている。国民に本質をつたえることができれば、かならずたたかいに勝利できる。国会内外の力関係を変えるためにがんばろう」と奮闘をうったえました。
 行動には、日本共産党の平賀高成衆議院議員が激励にかけつけ、行革課題やガイドライン関連法案をめぐる国会情勢にかかわる報告がありました。平賀議員からは、公務員の定員削減について、「政府は、25%削減の理由をまともに説明できない。国民犠牲の『行革』粉砕のためともにたたかおう」と決意が表明されました。
 こうした情勢報告をうけ、面会所をうめつくす150名の参加者は、それぞれ要請書を手に持ち、要請行動に出発しました。

 ●「小渕首相」と「クリントン大統領」のパフォーマンスも登場
  --日比谷野外音楽堂の総決起集会で行動をしめくくる--

 行動のしめくくりとして、日比谷野外音楽堂で公務労働者総決起集会が開催されました。集会では、公務共闘の福島議長のあいさつのあと、日本共産党の松本善明衆議院議員、「新ガイドライン連絡会」の須田博氏から激励・連帯のあいさつがありました。松本議員は、「消費税減税法案の審議入りが実現した。国民の世論と運動の反映だ。政府が国政のかじとり不能におちいっているなかで、悪法粉砕にむけて国会でがんばる」とのべ、須田氏からは、「戦争法案=ガイドライン法案の本質が国民の間にひろがってきている。国民とともに危機を突破するために奮闘しよう」とたたかい強化がよびかけられました。
 各単産代表の発言では、国公労連からは安部副委員長が、行革闘争を全力でたたかう決意をのべ、公務産別の仲間の協力と支援をうったえました。また、全教からは、ガイドラインを楽しく紹介する「パフォーマンス」が壇上でくりひろげられ、小渕首相・クリントン大統領のおかしなやりとりに会場から笑い声があがりました。
 山瀬事務局長のまとめと行動提起のあと、参加者は団結ガンバロウを三唱し、ヤマ場にむけたいっそうの闘争強化を誓い合いました。


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