キャラバンニュース
〈民主的公務員制度の確立めざす全労連
★全国キャラバン行動〉
2003年6月3日《No.25》

発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
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手分けしてくまなく県内をめぐり要請・宣伝
 〜千葉(29日)、滋賀(28日)、奈良(29・30日)でキャラバン行動〜

 最終盤に入った全国キャラバンは、東日本コースは千葉に引き継ぎ、西日本コースは、滋賀から奈良へとキャラバンカーが入ってきました。
 この3県は、県内を2コースに分けて自治体を訪問した点が共通しています。

千葉 2週間で県内80自治体・議会を訪問

 千葉県労連と千葉公務労組連絡会は29日、2コースでキャラバン行動にとりくみました。
 前日に佐原市役所で茨城からキャラバンカーを引き継ぎ、日中は、千葉県、市長会、町村会への要請、10の駅頭での街頭宣伝、商店街・住宅地のビラ配布などをおこないました。
 夕方は、主要4駅での宣伝・ビラ配布などに80名が参加する一大決起の場となりました。これら1日の行動で配布したビラは3,500枚にのぼりました。
 また、キャラバン行動の前段のとりくみとして、5月12日から28日まで、県内80自治体への要請、地方議会への陳情をすすめ、公務各単産や千葉労連、地域労連が協力しあいながらすべて完了させることができました。
 県や市長会、村長会への要請では、担当者から「要請の趣旨をうけとめる」「県下の町村へ周知したい」などの対応が示され、自治体要請では、「国への意見書については、町村会や市長会が出したほうがいいのではないか。みなさんも働きかけてほしい」との助言もありました。
 福島から千葉まで通して約10日間、宣伝カーを運転してきた建交労東北交通支部の古川さんは、千葉の金谷港でフェリーにキャラバンカーを積み込み、29日夜、福島県郡山の自宅まで無事帰っていきました。ごくろうさまでした。
 

滋賀 県庁前の座り込み行動で県民に訴える


 28日の滋賀県キャラバンでは、県内を北と南の2コースに分けて、8つの市を訪問しました。まず、朝8時から28人の参加により、各コースの出発点となる大津・彦根のJR駅頭で宣伝行動にとりくみ、約1000枚のビラを配布しました。
 県庁・各自治体への要請では、公務職場の実態について意見交換しましたが、どの職場も臨時・嘱託職員が圧倒的に増えていることが示されました。ある市では、正規職員511人に対して、臨時職員などが360人にもなっており、人口急増のなかで、職員数は、国から一律に定数管理がおしつけられ、非正規職員にたよらざるをえない現実が語られました。
 また、人事評価システムにかかわって、「国の制度が市になじむのか?実際に、正当な評価を担保することに苦慮するし、柔軟な対応ができるように希望する」などの意見とともに、「賃金の切り下げや退職手当の削減などきびしい状況を考えれば、職員に対してはなんとか励みになるものを与えたい」と、さまざまな悩みも聞かれました。
 要請行動とともに、南コースでは、昼休みに民間の仲間もふくめ、県庁前で座り込みをおこない、宣伝カーからは、「公務員制度改革」や独立行政法人、「構造改革特区」で職場はどうなるかを訴えながら、また、労働法制改悪によって安心して働くことができなければ、将来計画もたてられず、住宅ローンも組めず、ますます日本経済は悪くなるなどと訴えました。座り込み行動には、50人をこえる参加がありました。
 

奈良 公務労組連絡会結成を展望して初の共同行動


 奈良キャラバンは、29・30日の2日間にわたって、県内の自治体への訪問、宣伝などを展開しました。奈労連を軸に、県国公・自治労連県本部・奈良教組がスクラムを組んだ初の公務労組の「共同行動」が実現しました。
 29日は、出発集会ののち2コースに分かれて要請行動にむかいました。行動には、奈労連の岡田議長、井ノ尾事務局長、奈良県国公の林議長はじめ公務各単産の代表とともに、公務労組連絡会黒田事務局次長、国公近畿ブロック秋山事務局長が駆けつけました。
 自治体要請では、奈良県庁、奈良市、大和郡山市、生駒市を訪問し、公務員制度を中心に懇談しました。各自治体では、「能力等級制度は様子を見ている。対応はまだこれからだ」「国準拠ではダメだと思っているが、現実にはそうはいかないところだ」などの対応方向がのべられました。また、「関連法案は、今国会には提出されないと聞いている」などの話も出たことから、要請団が法案をめぐる動きをあれこれと説明する一幕もありました。
 夕方は、2コースの要請団がJR奈良駅前に集合し、約1時間にわたって街頭宣伝したのち、18時からは、約100名の参加で1日を締めくくる集会を開きました。集会では、行動報告や、日本共産党・佐藤まさみち氏の連帯あいさつ、職場代表の決意表明などがつづき、最後に林県国公議長が、奈良での公務労組連絡会結成を展望しつつ団結ガンバロウをして終了しました。
 翌30日は、全労連の石川芳子幹事が合流、桜井市、大和高田市役所を訪問し、合間をぬって、税務署、職業安定所など国公の職場を訪れ、組合員を激励しました。桜井市役所を訪れた際、担当者から「ご当地は材木とそうめんが産地」と聞かされると、石川幹事が「お昼はぜったい三輪そうめん」と提案。さっそく参加者みんなでおいしくいただきました。

以上

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