キャラバンニュース
〈民主的公務員制度の確立めざす全労連
★全国キャラバン行動〉
2003年6月2日《No.24》

発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
TEL03-5842-5639 FAX03-5842-5640 E-mail:caravan@komuroso.org

台風の風雨にも負けず駅頭で宣伝行動
 〜北陸・東海コースは岐阜〜三重、東日本コースはゴール手前の神奈川へ〜

 季節はずれの台風が日本列島に上陸した31日、神奈川では、激しい風雨をはねのけ、川崎駅で街頭宣伝にとりくみました。
 北陸・東海コースでは、三重県が1日で4500枚のビラをまききりました。

 岐阜で自治体要請
 「思いはみなさんと同じ」と助役から力強い発言

 岐阜労連は29日、県内キャラバン行動を終日展開しました。
 まず、早朝宣伝行動として県内6か所(県庁、岐阜市、大垣市、多治見市、山県市、瑞穂市)でビラ配布行動をおこないました。民間からの参加もあわせて、6か所で約70名の参加があり、用意した約2000枚のビラをすべて配布することができました。
 その後、全国キャラバンカーと県労連カーで2つのコースに分けて、自治体要請行動に出発しました。全国キャラバンカーには、県労連の竹中議長を先頭に、国公労連の近藤中央執行委員、県国公の兼松事務局長、通信労組岐阜支部の小林委員長が乗り込み、岐阜市、山県市、大垣市、瑞穂市の各市役所を訪問し、要請しました。
 県労連カーは、県労連中川副議長・平野事務局次長、県国公野田幹事、県教組棚橋書記次長、建交労県本部細見書記長が、多治見市、各務原市、羽島市へ要請に入りました。
 いずれの自治体も、国のやり方への多くの不満が示され、とくに、岐阜市の助役は、「国は国益ばかり優先させ地方の実情を理解していない。これからは地方から国を変えていかなければならない。思いはみなさんと同じだ」など力強い意見をいただきました。
 夕方からは、岐阜市内の繁華街で約40名の参加により宣伝行動をとりくみました。県労連真田事務局長の司会で始まり、県国公加盟の各単組から、職場の状況をふまえて、住民に与える影響を具体的に力強く訴えながら、道往く県民・市民にビラを手渡しました。
 岐阜県では5月31日と6月1日にも、郡上八幡などで宣伝行動にとりくみました。
 

三重で団地宣伝
 1日で4500枚のビラを配布する

 30日の三重県キャラバンは、北勢、南勢の2コースにわかれて、自治体への要請、団地でのビラ配布などにとりくみました。
 「北勢コース」では、早朝の桑名駅前の宣伝行動に11名が参加、みえ労連の印南事務局長、県国公の臼井議長、中央から参加した全教吉田書記次長、国公東海ブロック増田議長が弁士となり、約200枚のビラを配布しました。
 その後、キャラバン隊は、三重県中小企業家同友会に要請し、対応した事務局長は、「三重県の経済は瀕死の状態。廃業をくい止めるのが課題」などときびしい実態が語られ、また、公務員制度問題では、「天下りでは、いやと言うほど問題を実感しているが、表だって発言できない」などの意見も聞かれました。また、四日市市にも要請し、秘書課長が対応しました。四日市では、市職労を訪問し、渡部委員長と懇談しました。
 要請行動と並行して、3か所の団地に入って合計で3000枚のビラを全戸配布し、四日市駅前では、地元の仲間も参加して18名で300枚のビラを配りました。
 一方、「南勢コース」は、尾鷲市役所前で出発集会を開き、尾鷲市、海山町への要請、700枚のビラを団地に各戸配布するなどで30名が参加しました。
 2つのコースが津市で合流し、三重県への要請をおこないました。対応した総合企画局の山口マネージャーは、「公務員制度改革」について「地方公務員にも影響するので注目している。改革は、労使共同委員会を開催しながらすすめてきた」とし、また、「評価制度の導入もすすめている」とのべたことから、評価制度にかかわる議論も交わされました。
 その後、17時からの津駅前宣伝行動には15名が参加して300枚のビラを配布し、18時からは、「公務員制度改悪反対・働くルールの確立をめざす5・30三重県決起集会」を60名の参加で開催し、集会後は、「公務員制度改悪反対!有事法制反対!労働法制の改悪反対!」など力強くシュプレヒコールをあげて、津市内をデモ行進しました。
 

神奈川キャラバン
 すべての自治体要請、シンポジウムなど多彩な行動

 神奈川キャラバンは、横須賀中央駅での早朝宣伝行動を皮切りに、鎌倉、藤沢、平塚、小田原、厚木、相模原と、30・31日の2日にわたって全県を駆け抜けました。
 宣伝行動では、神奈川県労連が独自に作成した、「ふざけるなトヨタ・儲けを労働者へ」「高級官僚天下り反対」「国民のいのちと暮らしを守れ」などのスローガンが大きく描かれた手づくり横断幕がひときわ目を引きました。宣伝カーからの訴えには、バス停で待っている人などがじっくりと聞き入る姿もありました。
 ビラを受け取ったある男性は、「会社の中で不安定雇用に切り替えられ、同じ責任で同じ仕事なのに賃金は大幅に減らされてしまった。くやしい。いっしょにがんばりましょう」と声をかけて通り去るなど、きびしい雇用状況を実感する場面もありました。
 この日は、天気に恵まれたこともあり、1日で約2000枚のビラを手渡しました。しかし、翌日は、一転して、台風が接近し、雨・風とも強く、気象警報がでるほどの悪天候となり、桜木町、横浜など主要駅頭で計画していた街頭宣伝もやむなく中止。それでも、ひさしのある川崎駅に集中し、ハンドマイクを使って約1時間にわたって宣伝、だれもが傘を手にして受け取りが悪かったなかでも500枚のビラを配りました。
 これらの行動とともに、神奈川では、全労連全国キャラバンに呼応して「網の目キャラバン行動」を、21日から31日の10日間をゾーンにしてとりくみました。網の目キャラバンでは、駅頭宣伝を皮切りに、すべての自治体当局と地方議会に対して、要請・陳情をおこなってきました。
 さらに、23日には民主的公務員制度の確立をめざすシンポジウムを開催し、31日には、最賃引き上げ、公契約、最低保障賃金の実現をめざすシンポジウムを開きました。

以上

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