キャラバンニュース
〈民主的公務員制度の確立めざす全労連
★全国キャラバン行動〉
2003年5月28日《No.20》

発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
TEL03-5842-5639 FAX03-5842-5640 E-mail:caravan@komuroso.org

「連合」組合、パートの仲間との共同ひろげる
〜埼玉(23日)、兵庫(23・26日)で奮闘〜
 東京では有事法制に反対する大集会が開かれた23日、キャラバン行動はいよいよ首都圏に入り、埼玉で行動を展開。また、西コースは、近畿に入りました。
 キャラバン隊の一員として近畿エリアの運転を引き受けてくれたのは、建交労関西支部の無田和也さん、22歳。組合をつくったことによって入社1年目で偽装倒産にあい、無給のなかで仲間とともにたたかう青年です。

 埼玉県庁前の宣伝
 2000枚のビラがあっという間になくなる

  埼労連は、全国キャラバン「5・23埼玉行動」にとりくみました。
 4月から3度にわたる打ち合わせを行い、5月9日に開催した公務員制度学習会の成果を力に、早朝から夕方まで丸一日の行動に奮闘しました。
 まず、朝は8時から9時まで、県庁門前での宣伝行動です。自治労連の高坂中央執行委員はじめ、埼玉土建や全労連全国一般など民間労組の仲間もふくめ、42名の参加で元気よく行うことができました。県庁職員のみなさんのビラの受け取りは良く、2000枚のビラがあっという間になくなりました。やはり、「公務員制度改革」を、自分自身の事として受け止めてくれているのだと実感しました。
 宣伝終了後、午前中は県知事と県議会議長への要請に入りました。各公務の単組の代表の他に、民間の単組の方も参加していただきました。知事も議長も用務のため、代理の方の対応となりましたが、「従来から当該の組合とは事あるごとに十分話し合いをしいる。公務員制度についても同様に十分協議していきたい」という考え方が表明されました。
 昼休みデモは、前日には有事法制の定例の県庁デモが同じコースで実施されたということで参加者数が心配されました。しかし、民間組合の方の参加もあり、ふだんなかなか見かけない仲間もふくめて、約100名の参加で元気よくシュプレヒコールしながら、県庁からJR浦和駅まで行進することができました。
 午後は、4月から政令市となった、さいたま市長と市議会議長への要請を行ったあと、浦和駅西口での宣伝行動を早めに切り上げ、みんなで東京・明治公園での「STOP!有事法制」の集会にかけつけ、3万人の大集会成功の一翼をにないました。

  兵庫で2日にわたり行動
 神戸の街に国公宣隊「訴えたんジャー」参上!

 兵庫キャラバン初日の23日は、快晴のもと豊岡市役所前の早朝宣伝からスタート、地元但馬労連の仲間も合流し賑やかに宣伝しました。その後姫路まで移動、姫路市長への要請を終えた西播労連の仲間とともに、17名で姫路駅前で街頭宣伝しました。
 姫路も新型肺炎(SARS)に感染した台湾人医師が立ち寄った場所。「事実を18時間も放置した厚生省の姿勢は、国民の命を第一に考える本来の行政とかけ離れている。行政のあり方を国民本位に変えていくためにも、政府とまともに交渉できる権利を与えてほしい」と訴えると、ビラを取りにきてくれるタクシー運転手もいるなど、上々の反応でした。
 キャラバン隊は神戸に入り、兵高教組大会への激励後、兵庫県知事に要請しました。対応した産業労働部主査からは、要請内容を県知事に伝えることを約束してもらえました。
 夕方は神戸市元町大丸前で宣伝し、繁華街の真ん中で100名の参加により集会を開きました。兵庫労連の畦布(あぜふ)議長の主催者あいさつ、自治労連駒場委員長の熱い訴えに続き、官・民6単産の代表がそれぞれの分野で訴えました。
 集会には、国公宣隊「訴えたんジャー」も登場、携帯電話のカメラをかざすカップルがあちこちで見られるなど、意外なところで注目を集めました。
 土日をはさんで26日は、雨がパラつくなかの西宮市役所前での早朝宣伝の後、全労連井筒幹事を先頭に、6名で自治体要請に出発しました。
 西宮市では総務局長が対応し、「市長には要請内容を伝える。労働組合の意見も十分に聞いて対応していきたい」と表明しました。芦屋市役所では、対応した総務部長は、「個人的な意見」と前置きしたうえで、「能力評価は必要と思う」と発言したことから、交渉の様相を呈しかけましたが、そこは冷静に話し、こちらの考えを伝えました。
 キャラバン隊一行は、つづいて川西市役所、尼崎市役所を訪問しました。尼崎では、市職労(連合・自治労)副委員長も要請にくわわり、市当局は、秘書部長が対応しました。
 また、この申し入れに先行して、自治労・尼崎市職労との懇談を行い、民主的公務員制度確立のための運動での協力・共同を申し入れました。政田副委員長からは、先の市長選挙で共にたたかい白井市長を誕生させたことにも触れながら、申し入れの趣旨に快く理解してもらい、17時からとりくんだ市役所前宣伝行動ではマイクもにぎってもらいました。
 2日間にわたる締めくくりの行動として、18時30分からは西宮市内で「パート学習会」を開きました。学習会には、自治労連・医労連・全国一般・国公から45名が参加、全労連井筒さんによる「民間労働者の実態と官民・正規・非正規一体のたたかいの展望」と題した講演を聴いた後、それぞれの職場の要求や悩みを出しあいました。兵庫労連はパート連絡会を早期に立ち上げ、パート運動に全力をあげたいと考えています。

以上


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