キャラバンニュース
〈民主的公務員制度の確立めざす全労連
★全国キャラバン行動〉
2003年5月16日《No.13》

発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
TEL03-5842-5639 FAX03-5842-5640 E-mail:caravan@komuroso.org

あいにくの悪天候のもと仲間たちが奮闘
 〜全国キャラバン行動が14日に高知・宮崎へ〜
 
 九州・四国などで降り続く雨のため、高知・宮崎では、悪天候をついて宣伝・集会などがとりくまれました。
 とくに、宮崎では、前日に東京から飛行機で駆けつけた全労連木下幹事は、大雨で宮崎空港には着陸できず、着陸した福岡から高速バスで夜中に宮崎に入るというハプニングもありました。

高知集会に120人
有事関連法案の強行採決に怒り込めて抗議


 14日の高知県キャラバンは、高知市役所前の早朝宣伝でスタートしました。高知県労連の高橋委員長、日高教の北野書記長、高知県公務労組の杉村事務局長がマイクをリレーし、約1時間にわたって10人がビラ配布しました。あいにくの雨のなかでしたが、大型の宣伝カーは通勤の人たちから注目を集めていました。
 要請行動では、高知県をはじめ5つ自治体・議会を訪問しました。懇談のなかでは、「国の地方自治体つぶしの政策には怒りを感じている。国立大学の法人化は疑問だ」(野市町・山本助役)、「有事3法案は、戦前に逆戻りさせるものだ。国民に中身をしらせないまま強行するのはいかがなものか。労働組合のみなさんはもっとがんばってもらいたい」(土佐山田町・竹内町長)など、「公務員制度改革」にとどまらない意見交換ができました。また、総務部長が対応した高知市では、「リストラで職を失い、生活保護申請が増え、ケースワーカーを5名増員した」などの話を聞き、不況の深刻さをあらためて実感しました。
 18時からは、ふたたび市役所前で、120名の参加により「ストップ有事法制、働くルールと民主的公務員制度の確立を5.14決起集会」を開催しました。集会では、高橋県労連委員長の主催者あいさつのあと、3名が各分野を代表して決意表明しました。有事法制反対県民連絡会事務局次長の和田さんは、おりしも衆議院で採決が強行されるもと、「法案採決強行に抗議する。この怒りをたたかいに変えよう!」と呼びかけました。また、労働法制改悪反対の課題で全国一般・高知一般労組の坂本書記長が発言し、最後に、公務員制度の課題で、高知県公務労組杉村事務局長が決意をのべました。
 集会が終わるころには降り続いていた雨もやみ、参加者は、高知県教組宮地委員長の発声により団結ガンバロウを三唱し、決意を固め合いました。なお、集会には、共産党の春名衆議院から激励・連帯のメッセージが寄せられました。

宮崎で自治体要請
 物事を決めるには労働者の意見を聞くべきだ


 前日の鹿児島から、キャラバン隊は14日に宮崎・都城市に入りました。
 朝方晴れていた天気も、強い雨が降ったりやんだり、暑さも手伝って、大変な行動となりました。参加者は、2つのグループに分かれて、要請行動に出発しました。
 第1グループは、県労連村岡議長、全労連木下幹事はじめ8名で、午前中に都城市、三股町、午後から田野町、清武町、宮崎市、宮崎県に、それぞれ、議会と自治体に要請しました。
 どこも丁寧な対応をうけ、懇談では、「自治体では現在の公務員制度はなじまない、住民へのサービスが第一である」としつつも、「国の施策にはなかなか逆らえない。今の国の施策には反対であるが、意見を言える場がない」などの不満や、市町村合併では、「住民のサービスが切り上げられてしまう、どうするかは住民の意思で決めるべき」など、小さな自治体の苦悩も実感できました。
 第2グループは、県労連金丸副議長・奈須事務局長はじめ5名で、午前中に国富町、綾町、高岡町、午後に野尻町、小林市、えびの市への要請にとりくみました。
 各自治体では、公務員制度については、「物事を決めるのに労働者の意見を聞くべきだ。もともと待遇のよいキャリアが、自分たちの考えのみで公務員法を改訂するのはおかしい」(野尻町・長瀬町長)、「成果主義の導入について、仕事の評価を人間がやることは難しい問題だ。同一の基準で人を当てはめることはできない」(えびの市・冨岡助役)との意見や、「究極には、市民のために公務員はあると考える。そのためにも成果主義は必要だ」(小林市・中山助役)とする声も聞かれました。
 昼休みは、都城で決起集会を行い、30名近くが集まり、それぞれ現在の情勢を報告し、また全労働の職場から、労働法制をめぐる決意表明がありました。
 夕方は、宮崎市の繁華街で大街頭宣伝行動にとりくみ、県労連、県国公単組の仲間も駆けつけ、約40人が参加し、全労連ビラ、無料行政相談チラシのセット約1000枚を配布。生協労連の消費税増税反対テッシュ1箱分も配布し、ハンドマイクで市民に有事法制反対、働くルール確立、民主的公務員制度実現などを訴えました。
 東京などに比べて、宮崎の市民はよくビラをとってくれるという木下幹事の感想が印象的でした。

以上

トップページへ  前のページへ