2002年7月19日《No.103》
演劇・講演・討論まじえ市民とともに
公務員制度を考えるシンポひらく
                    〈静岡県国公〉

 静岡県国公は、7月14日、静岡市内の静岡県職員会館において市民シンポジウム「行政サービスはどうなるの?−公務員制度改革問題をめぐって−」を開催しました。
 シンポジウムには、国公の仲間の他一般市民を含め130人を超える参加があり、マスコミも2社が取材に訪れました。
 シンポジウムは、冒頭、青木県国公副議長の開会あいさつに続き、佐々木県国公議長が主催者代表あいさつにあわせ今回のシンポジウムの意義・目的、現在検討されている公務員制度改革の内容等について説明するとともに、国民の皆さんにこの問題を知っていただき、本当に国民のための改革といえるのか一緒に考えていただきたいと呼びかけました。
 そして、第1部として「200X年のある公務職場」と題し、現在と能力・成果主義が導入された後の国の出先機関の窓口対応の違いについて、ユーモアもまじえわかりやすくアピールする演劇を、静岡大学演劇部の皆さんが熱演され、会場からの拍手を受けました。
 第2部として「市民のための行政サービスとは?」と題し、静岡大学・小櫻教授(経済学)をコーディネーターに、高齢者の意見として年金者組合事務局の甲賀利男氏、民間労働者の意見として労金本部の石川哲矢氏、女性の意見として学童保育にたずさわっておられる鈴木ひろ子氏の3名のシンポジストが、それぞれの立場から貴重な意見交換を行いました。
 第3部として、「公務員の明日を考える」と題し、静岡大学・三橋教授(行政法)の講演と静岡大学金田教授(家政教育)のアシスタントにより、会場からの国公職場の仲間と民間労組の仲間の2名の発言も交えて、公務員制度の問題を考えました。この中で、多くの国民が公務職場の実態を知らないことと同時に、逆に公務員労働者が民間職場およびそこで働く労働者の状況を知らないことなどを克服していく必要があり、官民の交流と、一致する要求での共同行動をもっと積極的に進めることが重要ではないかとの発言がありました。また、行政サービスをよくしていくためには、国民一人ひとりが人権や民主主義について考えるとともに、国民自ら行動していくことが重要であることなども指摘されました。そして、全体のまとめとして、今後もこうしたシンポジウムなどに取り組み、国民のための民主的な公務員制度確立に向けて市民にアピールする重要性が確認されました。
 最後に青木県国公副議長が、今回のような県国公独自の取り組みを継続していきたいとの決意も含めて閉会あいさつを行い、シンポジウムは無事終了しました。(静岡県国公事務局長・児玉頼久メール通信員&浜松地区国公事務局長・勝野廣宣メール通信員発)

 ★自分の言葉でアピールし運動をすすめようと
  公務員制度勉強会ひらく〈広島県国公〉


 広島県国公は、7月18日、広島市中特会館において、「行政職に関する新人事制度の2次原案」を中心とした「公務員制度改革」の勉強会を開催し、40名の支部役員や組合員が参加しました。
 国公の各単組において、「公務員制度改革」は最重要課題であり、国民のもとへ出ていくために「署名」の推進も取り組まれているところです。
 しかし、いざ、「公務員制度改革」の問題点などを他の団体に説明しようとしても出てくるのは、ビラなどを見て覚えた「天下りの自由化」や「能力実績主義の強化」、「労働基本権の問題」など、本部受け売りの単語ばかり。
 自分の言葉で何がどう悪いのか、新給与制度や能力評価・業績評価とはどんなものなのかを理解している人は案外少ないことに気がつきました。そこで、中身をもっと理解しようという目的で、勉強会を開催。「2次原案」を中心に葛西事務局長が、一つひとつの項目を解説・説明しながら進行。途中で質問を入れながら少しずつ理解を深めました。
 「さながら給与担当者の会議のようだった」との感想もありましたが、「知っているようでわからない評価の時期や具体的な手法などがわかり、本当に問題がある制度だとわかった」という声も寄せられています。
 広島県国公では、今後もこのような勉強会を続け、「公務員制度改革」の何が問題なのかをお互いに把握するとともに、職場できちんと説明できるオルグ養成をめざすこととしています。
(広島県国公事務局長・葛西英司メール通信員発)


★民主的な公務員制度確立へ向けた
  取り組みの「通信」をお寄せください!


  「国民のための民主的な公務員制度改革を求める署名」を中心と   した取り組みに関する「通信」をお寄せください。全国の仲間と取 り組みを交流し励ましあいながら、運動を広げていきましょう。

(以 上)


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