2002年1月22日《No.82》
民主的公務員制度へ新聞投書行動で 大きくアピール
 全通信九州支部
 私たちの支部が新聞投書行動に取り組み始めたのは、昨年の春闘期の3月頃からです。支部の活動者会議において提案・決定され、支部全体での取り組みとなり、公務員制度改悪反対、公務員賃金の引き上げ、また医療制度改悪反対といった春闘期の要求を地域の方に理解していただくために地域の各地方紙に投稿を始めました。

 仲間の学習・認識深まり国民との対話すすむ

 結果としては10名を超える組合員の投書が掲載され、広く国民の方々に私たち公務労働者の要求を訴えることができました。また私たちの投書に対して一般の方からも投書が行われるなど、一方通行にとどまらない国民との対話が形成される結果となりました。この成果により、私たちは新聞投書行動の意義に確信を持つこととなり、5月期には機関役員により、また昨年の秋季年末闘争においては組合員全体により公務員制度改悪反対に絞った新聞投書を行いました。これらの投書についても地域の各紙に5通が取り上げられ、日頃から取り組んでいる街宣行動と連動したものとなりました。
 諸要求実現のため、支部では日頃から様々な取り組みを行ってきていますが、このように一般の方に分かりやすく訴えかけるためにはより一層の理解と認識統一が必要でした。そこで今回の新聞投書行動は、まず学習会を開催するなどして、取り組む組合員全体の要求への認識を深めることから始めました。
 今回の一連した取り組みの成果としては、まず地域の国民に広く私たちの要求を訴えることができたこと。また、決して一方通行の取り組みにならなかったことも評価できる点と考えています。また、取り組みに際して組合員それぞれが自分たちが要求している問題を深く理解できた点も大きな意義と考えており、機関としても、今後の行動に大いに参考となりました。
 今後も私たちの支部では、公務員制度改悪反対の様々な行動を、地域に結集してたたかっていきます。                  (全通信九州支部・小代裕士情宣部長発)

 ▼参考までに、新聞投書行動で掲載された2通の投書を紹介します。

 ★改革大綱 不信解消は疑問
   公務員・荒木洋 42(熊本市) 『読売新聞』2001年11月23日付掲載
 政府は来月、公務員制度改革の大綱を発表する予定だが、果たして国民の今日の行政不信解消につながるものになるかどうか、はなはだ疑問である。
 国民の行政への不満、不信は、政治的中立であるべきなのに、行政に介入する政治家となれ合っている体質、天下りによる特定企業への便宜供与などの癒着体質、外務省の一連の不祥事にみられるようなモラルの低下にある。さらに、そのような体質が組織文化となっていることにある。
 しかし、6月に政府の行政改革推進本部が決定した制度改革の基本設計では、官僚の組織文化の根源であるキャリア制度に手を着けないばかりか、天下りを助長しかねない内容だった。
 行政改革は国民の多くが望むところだが、本当に改革すべき本質の部分が、なおざりにされている気がしてならない。

 ★公務員の人事制度案に疑問
   管林信幸 43(公務員・熊本市) 『熊本日日新聞』2001年11月23日付掲載
 今の世の中、やはり成績主義が一番なのですか。
 先日、公務員の新人事制度の原案が公表されました。公務員の人事、給与にも、能力、業績により信賞必罰の人事制度を確立するというものです。
 これまで公務に携わったものとして、現在の行政のやり方、公務員制度が多くの不十分さを持っていると思います。また、官僚の不正、腐敗が相次ぐ中、行政と公務員に対する不信が高まっていることも承知しています。
 しかし、今回の制度が、それを克服するとは思えません。失敗を恐れて前例主義にこだわりニーズにあった業務ができず、目先の結果や「上司の目」ばかり気にする公務員。自分の成績ばかり考え、他人と競争し、情報交換もない職場。これで組織的に、安定的に、公正・中立な行政サービスを提供し続け、本当に国民に信頼されることができるのでしょうか。
 私たちはこれまで行政の専門家として、自分も国民という立場に立ち、同じ職場で働く仲間と切磋琢磨しながらチームワークを組みながら、公正・中立の行政サービスに努めていることを自負しています。自分は成績にとらわれない、国民の縁の下の力持ちでいたいと思います。

  ★街頭宣伝で02春闘スタート
           石川県国公


 石川県国公の2002年春闘は、1月9日の街頭宣伝からスタートしました。
 「民主的な公務員制度の確立」を求める国公労連のビラをまき、県労連の宣伝カーで訴えました。
 毎月の街頭宣伝も、不景気がますます進んでいるのがわかるほど繁華街の人通りが少なくなっています。
 石川県では年末から県職員の汚職が問題になっていることから、「政・財・官の癒着をなくそう」「天下りに規制を」と訴える私たちの宣伝に、振り向く人もいましたが、すごい強風で立っているのがやっとの中、ビラを受け取ってくれる人がいたら神様のように思えるほどでした。
 この日は県国公からは18名が参加し、県労連の仲間が12人、いっしょに医療改悪反対とNTTリストラ反対のビラを配布しました。    (石川県国公事務局次長・世戸玉枝メール通信員発)

以上


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