2001年12月20日《No.77》
労働基本権ふみにじる大綱阻止
全国で怒りの12・19集会
 ○労働基本権を制約したまま、一方的な労働条件改悪をねらう「公務員制度改革大綱」は許さない!と、全国すべての職場・地域で退庁時集会等が取り組まれました。12・19の取り組みの「メール通信」が早速届きましたので紹介します。

★広島合庁前は騒然!公務・民間の仲間
250名怒りの合庁包囲デモ〈広島県国公〉


 12月19日、広島において、全国統一の退庁時職場集会に連動させた「合庁包囲昼休みデモ」が実施され、怒りのシュプレヒコールが広島合庁周辺にこだました。
 広島県国公及び広島地区国公は、12月18日に明らかにされた「公務員制度改革大綱」原案の内容に怒りの声を上げるとともに、以後に続く閣議決定などの攻撃を阻止するための反撃に向けた決起行動としてこの昼休みデモを位置づけました。
 この日は、県労連からも全教や自治労連に加え、民間の仲間約50名が応援に駆けつけ、合庁前には各産別の旗が乱立。地方都市広島にあっては、久々に250名以上の合庁包囲デモという大きな行動となりました。
 デモに先立ち、広島県国公・荒金議長が、「各省権限は強める一方で、労働基本権の制約はそのままという問題だらけの公務員制度改革大綱決定を阻止しよう」と力強くあいさつ。デモ隊が大きなシュプレを行いながら合庁を周回。デモの締めくくりとして、中国ブロック国公・藤井事務局長が、「今度の大綱は、家族手当を削って本省手当創設など、やりたい放題の改悪だ。一方的であり憲法違反の疑いがある」と断罪。最後に参加者の割れんばかりの「団結がんばろう」で行動を締めくくりました。
 参加者は、「公務員制度の取り組みとして、行動に参加していない組合員にも、県国公の意気込みが伝わり、とてもいい行動だった。合庁で働く仲間のハートに届く行動提起を待っていた。夕方の退庁時集会もこの勢いで成功をめざす」と決意も新たにしました。
(広島県国公事務局長・葛西英司メール通信員発)

 ★公務の仲間も結集し地域集会ひらく
           〈静岡県国公〉


 12月19日18時から、静岡市中心街の青葉公園において、静岡県国公・静岡地区国公・静岡県公務共闘の共催で「12・19公務員制度改悪阻止地域合同総決起集会」が開催され、公園を明るく飾るクリスマスイルミネーションの中、静岡市内に働く国公の仲間を中心に自治労連・高教組の仲間も加わった約200名が参加し、盛大な拍手で「民主的公務員制度の確立」と「一方的な『大綱』決定の中止」を求める決議を採択しました。
 集会に先立ち17時20分から全司法、全労働、全法務の仲間を中心に国公労連緊急宣伝ビラ「STOP!国民に背を向ける改革」による街頭宣伝行動も行われました。
 集会では、主催者代表として県国公から佐々木議長、県公務共闘から中澤県高教組副委員長があいさつを行い、続いて、静岡県労働組合協議会の稲葉議長から「公務の枠を超えた官民一体の取り組みを一緒にして行こう」との連帯のあいさつがありました。
 つづいて、県国公・児玉事務局長から情勢報告があり、最新情勢として集会前に届いたばかりの「国公メールニュースNo.126」の国公労連と行革推進事務局との交渉結果が紹介されました。
 そして、全司法、全労働、全法務、全建労、静岡自治労連の代表者による決意表明の後、静岡地区国公・笹本議長による決議文の提案と採択が行われ、県国公・佐々木議長の団結がんばろうで集会を終了し、引き続いて、宣伝カーを先頭に市内中心街をデモ行進し、住民・通行人の皆さんに「国民に痛みを押しつける改革反対!」などを訴えました。
(静岡県国公事務局長・児玉頼久メール通信員発)

★退庁時集会成功へ早朝宣伝実施〈全港建四国地本〉

 全港建四国地本は、12・19退庁時職場集会を成功させる取り組みとして、早朝宣伝行動を行いました。執行部の仲間が、午前8時前に集合し、退庁時職場集会への参加を訴えるビラを手渡しました。管理職には「定時退庁の徹底」を訴え、手渡しできなかった組合員には、机にビラを配布しました。こういった活動を地道に続けることの重要性が執行部一同身にしみました。一方的な『大綱』決定を許さない職場からのたたかいを一層強化していきましょう。(全港建四国地本発)

以上


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