官民労働者が終日霞ヶ関総行動を展開
ヤマ場にむけ全国各地で共同ひろげよう

--3・7公務労組第2次中央行動に国公850名--

(2000年3月7日付「国公FAX速報」より)


 2.25日本列島怒りの総行動での全国的なたたかいの高揚を背景に、3月7日、官民労働者の霞ヶ関総行動がとりくまれ、公務労組連絡会は、
  1. 大幅賃上げで不況打開、調整手当など賃金改悪反対、中央労働委員会労働者委員の公正な任命
  2. 公務員の定員削減反対、国民本位の行財政の確立
  3. 年金改悪法案など悪法成立阻止、すみやかな国会解散・総選挙の実施
を求めて、2,000名規模で第2次中央行動を展開しました。国公労連からは、全労働・全建労・全運輸・全気象・全司法・全厚生などの上京団や調整手当該当ブロック・県国公の代表を含む850人が参加しました。
 国公労連は、この日、公務労組の行動へ参加するとともに、九州ブロックを除く調整手当該当ブロック・県国公代表による人事院交渉を行い、調整手当の改悪反対、改悪スケジュールの撤回など、職場からの生の声をぶつけました。
 また、全労連女性部の「菜の花行動」が並行してとりくまれ、国公労連女性協と女性参加者が参加しました。
なお、この日の交渉で、ILO署名146,146筆分(国公88,425筆)、調整手当改悪反対署名106,340筆分(国公95,571筆)を提出しました。

中労委委員の公正な任命求めて個人請願行動
− 「独法担当」労働者委員に国公推薦者を入れよ −

 雲一つない快晴でコートがいらないほどの陽気のもと、札幌が吹雪で航空機の運航が大幅にみだれて、到着が遅れましたが、その他の参加者は続々と日比谷公園噴水前広場に集結。11時からの民間労働者に続き、11時45分から国公参加者が労働省前に移動し、第26期中央労働者委員の公正な任命を求めて一人ひとりが請願権を行使しました。
 請願行動後、あわただしく日比谷公園霞門から公務労組連の国会請願デモを行い、霞ヶ関に「国民犠牲の25%削減反対」、「賃上げで不況打開を」「調整手当の改悪は許さない」などのシュプレヒコールを響かせました。国会議員会館前では、全労連の「年金改悪反対座り込み」の仲間たちとエールの交換を行いました。
 国会請願行動を終えて、昼食をとる暇もなく総務庁前に移動しましたが、歩道は参加者であふれかえり、整理に一苦労する場面もありました。主催者を代表して、藤田副議長(国公労連委員長)が、「公務・公共業務に働く労働者への攻撃も国民への攻撃も根は一つだ。ここに今日の情勢のポイントがある。政府は政府としての面と使用者としての面と2重の意味で責任は重大だ。山場にむけて断固として責任を追及していく。同時に、政治を根本から変えるためには、選挙しかない。早期解散と政治革新のために奮闘しよう」と訴えました。そのあと、京都自治労連、特殊法人労連、郵産労の3単産から決意の表明がありました。
 その後、人事院前での要求行動に移りました。ここでは、都教組・堺市職労・静岡自治労連・北海道ブロック・全運輸が決意表明を行いました。とくに都教組から「東京都教育委員会は全国に先がけ4月から人事考課制度を導入し、5段階のランクづけで人事・賃金の格差を持ち込もうとしている。都民とともに、教育委員会を包囲する運動をすすめている」との報告がありました。全運輸からは、「運輸の規制緩和が急ピッチで具体化されている。規制緩和反対と独法化・25%削減反対と一体でたたかう。また、公務員賃金の改善と調整手当改悪阻止は、地域経済の活性化にとって必要との立場で奮闘したい」とアピールしました。

調手改悪阻止へ職場・地域からの運動強化
−公務員攻撃をうち破るためにも政治革新を −

 この日の行動の締めくくりとして、日比谷野外音楽堂で中央総決起集会が開催され、中央行動の総括と今後の運動強化について意思統一がはかられました。激励にかけつけた日本共産党松本善明衆議院議員は、「国会では警察の不祥事問題が大きな焦点になっているが、かばい立てする国家公安委員会の委員に年収2,600万円、月135万円、時間あたり25万円も支給しておいて、公務員の賃金を抑制することは断じて許せない。財政赤字も戦争末期に匹敵する危機的状況の解消のために、公務員への攻撃を強めている。年金・解雇規制での共闘を大いに広げ、政治の変革のためにともにガンバロウ」と参加者を勇気づけました。国民春闘共闘・全労連の坂内事務局長は、「情勢は激動に次ぐ激動の連続だ、国民の反撃も質量ともにかつてなく前進している。全労連・連合の共同や国会内野党の共闘も広がっている。官民一体の運動を強めよう」と強調しました。
来賓挨拶のあとにたった山瀬公務労組連絡会事務局長は、「4月上旬にも地域名指定するという人事院のスケジュールをはね返していくためにも、地方人事院への要請行動、地方議会要請など職場・地域から全力をあげ、4月12日頃の第4次中央行動を成功させよう」と呼びかけがありました。行動提起をうけて、賃金・権利・女性・調手の各課題で決意表明が行われました。最後に、国公労連山川青年協議長の力強い音頭でシュプレヒコールを響かせ、団結ガンバローで、行動を終了しました。

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