「キャラバン行動ニュース」2000年4月26日付
岩手大学の独立行政法人に反対し学長へ直接要請
--全国縦断キャラバン北コース 岩手〈4月25日〉--
 4月24日夜に秋田県国公から引継ぎを受けて、翌25日の早朝からいわて労連との共催でキャラバン行動を県内で展開しました。早朝宣伝では、7時50分から30分間、宣伝カー上からの訴えを行いました。国公労連の服部執行委員、全運輸本部の宮垣書記長、いわて労連の加藤議長、東北ブロック国公の奥村事務局次長が、それぞれの立場から、「国の責任を放棄する行革、公務員削減に反対です」「規制緩和や行革は、国民生活や市町村等自治体に大きく影響します」「国の責任で、雇用・失業対策の強化が必要です」「公務員は諸外国に比して決して多くありません」など、次々に訴えました。あいにくの雨でしたが、県国公やいわて労連から約30名が参加しました。
 要請行動では、はじめにいわて労連本部を訪れました。加藤議長より理解とねぎらいの言葉があり、懇談のなかでは、岩手県内労働者の現状を聞くなかで、キャラバン行動の必要性を再認識しました。その後、岩手大学に回り、海妻学長に直接要請書を手渡し、とくに国立大学の独法化に反対して欲しいと要請しました。海妻学長は、「趣旨は理解できない訳ではないが、私の考えとは違う。今後も変えるつもりはない」とのべ、基本的なところでの見解の相違を示しました。

150人参加の官庁街デモにテレビ局も取材に
 昼休みの時間帯を利用して、宣伝カーを先頭に盛岡市の繁華街、官庁街をデモ行進しました。デモ行進では、「国民犠牲の行革反対!」「国立大学の独法化反対!」など、150名程の参加者は声をあげ、こぶしを突き出しながら練り歩きました。そのころには、天も味方し、雨も小止みとなりました。なお、このデモには地元のテレビ局の取材が来るなど、マスコミも注目した行動となりました。
 午後からは、県庁を訪れました。労政能力開発課の千葉課長が対応し、「国家公務員も大変ですね」との発言もありましたが、「県としては、働く場の確保=雇用対策を第一に考えている。これからは国も地方もいっしょになって問題解決をしていかなければいけない」とのべ、参加者が各国公職場の実態を示すと、「サービス残業は健康管理のうえからもあってはならない、根絶しなければ」とのコメントがありました。
 引き続き盛岡市へ赴きました。企画部次長、公聴広報部課長等4名が応対し、ここでは「盛岡市は、県内の市町村のなかでは、国の機関の恩恵を最も受けている。要請の趣旨は充分理解できる」としながらも、「この件は庁内の関係部署に回して検討したい」との対応でした。
 岩手でのキャラバン行動は、二戸地域労連と二戸市当局への要請、集会にとりくみ、また、盛岡では夕方から「雇用確保・行政サービスの充実をめざす県民集会」をいわて労連との共催により開催しました。
 今後、岩手県国公独自の行動として、4月27日・28日の2日間、2班にわかれて県内各地においてキャラバンを行う予定です。
(以上)

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