「キャラバン行動ニュース」2000年4月12日第23号
小雨の中、早朝から京都主要ターミナル4カ所で街頭宣伝
--全国縦断キャラバン後半南コース 京都国公(4月11日)--

 10日滋賀からスタートしたキャラバン行動は、11日京都で1日行動を展開しました。昨日ほどではないものの小雨が降り続くすっきりしない天候の下、早朝7時半から45分程度、京都の主要ターミナル4駅前(京阪四条、阪急烏丸、近鉄桃山御陵前、JR京都)で、街頭宣伝を実施しました。
 国公労連遠山副委員長は、JR京都駅前で、全気象宮崎書記長は、京急四条駅前でそれぞれマイクを握り、自公保政権の下で進められている「行政改革」が、国民の生活や権利を切り捨てるものであることを訴えました。また、各単組からも、職場の実態や行政を進める上での悩みを交えて訴えを行いました。

 早朝宣伝終了後、全労働京都会館「あるく」で意思統一を行った後、20名の参加で140余りの中立労働組合を対象に、団体署名の要請行動を展開しました。役員不在のところもありましたが、ある販売業の組合では、職場の管理職が代わりに対応してくれ、こちらの訴えも良く聞いてくれました。参加者からは「組合の役員が対応してくれたところより反応が良かった」との感想も寄せられています。
 また、交通運輸関係の組合では、規制緩和問題を中心に対話が進み、その場で署名に応じてくれたところもあるなど、私たちの要求を、膝を交えてキチンと説明すれば、相手もちゃんと理解してくれることを、改めて確認する良い機会となりました。

24時間反復スト決行中の京都淡路交通労組を激励

 また、計画にしていなかった、春闘共闘への激励行動も行いました。京都淡路交通というタクシー会社では、昨年合理化計画の合意と引き換えで約束した「今春から賃金を引き上げる」「違法なアルバイトの雇用を止める」などの約束を反故にした上、今春闘では賃金引き下げの提案をしてくるという、全く不誠実な対応をとっています。これらの暴挙に対し、自交総連に加盟する当該組合は、3月19日から24時間の反復ストライキを行っています。
 国公労連遠山副委員長、全気象宮崎書記長、京都国公九後事務局長、田中常任幹事の4名で、当日作成した檄布と栄養ドリンクの陣中見舞いを持って、組合事務所へ激励訪問しました。対応してくれた組合員からは、感謝の意とともに、最後まで闘う決意を表明があり、我々も、これまで規制緩和問題で築いてきた共同を更に広げ、共に頑張ることを誓い合いました。

国民の医療、教育、行政サービスを考える集い

 その後、17時30分から短時間の街頭宣伝を行い、キャラバン行動の締めくくりとして、18時から「国民の医療、教育、行政サービスを考える集い」を三者(大学の教育と研究を考える京都連絡会、国立病院の雇用と権利・国民医療を守る共闘会議、京都国家公務員労働組合共闘会議)の共催で開催しまた。集いには120名の仲間が参加しました。
 記念講演として、航空労組連絡会牧野副議長から、規制緩和による業務の効率化や採算制重視の経営が進められている、航空職場の実態や問題点を講演していただきました。各種の資料を基に規制緩和・自由化の下、航空職場の状況、とりわけ安全性が軽視されている問題点など、分かり易く説明をいただき、参加者からは好評を得ました。
 記念講演や各界からの報告により、いま政府が進めようとしている「行政改革」、とりわけ独立行政法人化や規制緩和がもたらす、国民生活の基盤破壊、市場原理・自由化の拡大による利用者負担の増大など、私たちの運動に期待を寄せる国民の声を実感できた集会となりました。
 最後に、「行政改革」の名の下に行われている、国立病院・療養所や国立大学の独立行政法人化、国家公務員の25%定員削減などが、国民の権利や生活を切り捨てるものであることを改めて確認し、国民犠牲の「行政改革」を許さず、いまこそ国民が主人公の21世紀、国民本位の行財政、司法、医療、教育を求める世論を実現する意思をお互いに固めあう、集会アピールを採択して閉会しました。
 集会を終えキャラバンカーを奈良県国公へと引き継いでいます。
(以 上)

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