「キャラバン行動ニュース」2000年3月10日第16号
雪が舞い冬に逆戻りの中キャラバン行動を展開
--全国縦断キャラバン北コース 愛知(3月9日)--

 愛知での1日目の行動は、名古屋三の丸での早朝宣伝行動からスタートしました。地元三の丸地区国公の仲間が中心となり、地下鉄市役所駅をはじめ、上前津駅、丸の内駅において、行革宣伝ビラ約2000枚を、通勤途中の人々に配布しました。国公労連飯塚中央執行委員、全通信木村中央執行委員等は、雪が降り積もった宣伝カーの上から、「国民本位の行財政司法を確立しよう」と訴えました。

「金がないです」 県庁要請行動で県担当者
 宣伝行動を終えたキャラバン隊は、県への要請を行いました、県議会開会中でもあり、短時間の懇談でしたが、県からは労働部次長外3名が対応し、知事あての要請書を提出しました。私たちの申し入れに対して、県側から開口一番、「愛知県は金がない」「県の第三次行政改革を推進して、定員削減を行政レベルは下げずにやっていかなければならない」「雇用対策を国と一緒にやっているが、職業安定所関係の方が国に移るので、県としても不安がある」と述べ、「要請については、上司に伝える」と約束しました。

「要請内容は議長や各会派に伝える」 県議会事務局
 県当局への要請を終えた要請団は、更に県議への要請を行いました。議会開会中でもあり、議会事務局秘書室長に、議長あての要請書を手渡しました。室長からは、「議長、副議長へ要請内容を伝えます。議会各会派の方々にも要請書の写しを配り、要請内容を伝えたい」と約束してくれました。万博問題で県知事の対応がマスコミから注目されており、取材のための報道関係者が多数詰めかけている中での要請行動となりました。

三の丸地区国公の仲間と議員要請行動
 全国縦断キャラバンに呼応して、地区国公の取り組みも展開されています。そうした中で、三の丸地区国公の仲間の案内で、社民党大脇雅子参議院議員への要請を行いました。対応に当たった地元秘書は、「要請内容を議員に伝えます」との回答でした。

強風下150名が行革闘争総決起集会に結集
--自民党県連前までのデモ行進で市民にアピール--

 東海ブロック国公・愛知国公共催の「3・9昼休み行革闘争総決起集会」を、官庁街の名城東小公園で開催しました。9単組150名の仲間が結集した集会は、あいにくの天気になってしまいました。時折雪混じりの強風が吹きすさぶ中、余りの寒さで、国公労連飯塚中央執行委員をはじめ、宣伝カーの壇上でマイクを握る方々の、舌が回らなくなるくらいでした。その後、集会参加者は、自民党県連前まで、行革闘争ののぼり旗を手に、「25%定員削減反対」などのシュプレヒコールで、市民にアピールをしながらデモ行進を行いました。

午後は国会議員・労組・団体訪問を更に展開
 その後キャラバン隊は、地元国会議員事務所や労組・各種団体への訪問を、2班に分かれて更に進めました。
 年金者組合では、既に団体署名に応じてくれていますが、更に44の下部組織に広げてくれるとのことで、団体署名と要請書を持参し、役員の方に依頼しました。年金者組合側からは、明日の議会に掛けることを約束してくれました。
 日本共産党衆議院議員、瀬古由起子、佐々木憲昭、平賀高成議員、参議院議員八田広子議員等の東海事務所へも要請に行き懇談を行いました。
 愛知うたごえ協会への要請行動では、直ぐに団体署名に応じていただきました。自由法曹団への要請行動では、業務多忙にもかかわらず要請団を快く受け入れ、要請内容を検討するとの約束を頂きました。全印刷の仲間は、直ぐに団体署名に応じていただき、現在の取り組み状況などを中心に懇談を行いました。要請団は、更に9団体へ要請を行いました。
 なお、建交労、自治労連、県労連などたくさんの労組に呼びかけ、名古屋市労働会館本館で夕方に開催した、「行革・規制緩和問題懇談会」の内容については、次号でお知らせします。

高知市総行動を展開 高知(3月9日)
--全国縦断キャラバン 南コース--

 前日の香川での、全労連四国総行からキャラバンカーを引き継いだ高知県国公は9日、JR高知駅前・県庁前の2か所に分かれた早朝宣伝行動を皮切りに、高知市総行動を一日展開しました。
 7時45分からはじめた早朝宣伝行動には、国公労連岡部中央執行委員、全通産加藤書記長等をはじめ、23名の仲間が結集し、1200枚の宣伝ビラを配布しました。東京と違って、ほとんどの人がビラを受け取ってくれました。

意見書採択に向けて再度の県・市議会各会派要請
 午前中の要請行動では、5単組12名が参加して、県議会の各会派、市議会の各会派への要請行動を展開しました。
 県議会の清流会・公明の議員控え室には、全法務、全港建、全労働、全建労の仲間が、職場の実情を訴えました。本議会前で待機していた7名の議員は、それぞれ資料に目を通しながら、訴えにうなずいていました。
 高知市議会でも、保守会派の会長代理から、「財源もなく、仕事を地方に押しつけて、これから先どうなるのか?」と怒りをあらわにし、10日の会派会議での検討を約束してくれました。 市議会各会派への要請には、高知大学職組も参加し、大学の独立行政法人化反対の要請も行いました。
 また、国公労連岡部中央執行委員、全通産加藤書記長等は、県国公役員3名と一緒に、春闘第2次回答に向け奮闘中のミクロ労組(製造業、県労連加盟、組合員250名)を激励訪問しました。ミクロ労組からは、山崎委員長が対応しました。県国公から陣中見舞いを手渡し、お互いの取り組みの交流を行い、今後一層の共同の発展を確認し合いました。

公務員を減らすより警察の体たらくを何とかして
 昼休みには、県庁前の「木曜市」前で、7単組30名が参加しての宣伝行動を実施しまた。各単組から職場の代表が、慣れないマイクを握り、道行く人々に職場の実情を訴え、約500枚の宣伝ビラを配布しました。「公務員を減らすよりも、警察の体たらくを何とかしてほしい。警察のトップはくさっちゅるき、下の者もかわいそう」などの声も寄せられました。

55労組に要請 民間労組へは一升瓶を持って激励
 午後の労組要請行動には、6単組16名が参加し、7班に分かれて55労組を訪問しました。県労連傘下の民間製造業労組へは、一升瓶を持っての激励も行いました。
 早朝から夕方まで、のべ89名の仲間が参加しての高知市総行動でしたが、25%定員削減反対団体署名16団体、解雇規制署名85筆を集約しました。「国民の中へ、国民とともに」を実感するとともに、2000年春闘と行革闘争の一層の奮闘を決意する行動となりました。
 高知市総行動を終え、キャラバンカーを徳島県国公へと引き継ぎました。
(以 上)


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